フルレバレッジ計算機
ここまでなら耐えられるというロスカット価格を先に決めて、そこから持てる最大ロットを逆算するツールです。有効証拠金とレバレッジで決まる上限とも突き合わせ、小さいほうを上限として表示します。
作成日: yama
ロットを先に決めてからロスカット価格を確認すると、思ったより近くて組み直すことになりがちです。この計算機は順序を逆にして、先に「ここまでは耐えたい」という価格を決め、そこから持てる最大ロットを求めます。
有効証拠金とレバレッジだけで決まる上限、いわゆるフルレバレッジの数量も同時に計算し、小さいほうを実際の上限として表示します。
フルレバレッジ計算機
スプレッド・スワップポイント・取引手数料は含めていません。実際の上限はこの結果より小さくなります。
入力する項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | 計算する通貨ペア。選ぶと最新レートを自動で取得します |
| レート | 現在の為替レート。自動取得した値は手入力で上書きできます |
| 有効証拠金 | 口座残高に評価損益を加減した、実質的な今の資産 |
| ロスカット価格 | ここまで逆行しても耐えたい価格。現在レートより下なら買い、上なら売りとして計算します |
| レバレッジ | 国内の個人口座は25倍。海外業者では数百から1000倍になることもあります |
| ロスカット水準 | 証拠金維持率が何%を下回ると強制決済されるか。海外業者は20%前後、国内業者は50から100%が多く見られます |
口座残高ではなく有効証拠金を使う理由は、含み損を抱えている状態では残高より有効証拠金のほうが小さく、そちらが実際の余力を表すためです。それぞれの違いは 証拠金・証拠金維持率とは? で扱っています。
計算のしくみ
上限は2つの条件から決まり、小さいほうが答えになります。ひとつは指定したロスカット価格から決まる数量、もうひとつは証拠金から決まる数量です。
指定したロスカット価格で止まる数量
ロスカットは、有効証拠金が「必要証拠金 × ロスカット水準」まで減ったときに発動します。指定した価格でちょうど発動するには、次の関係が成り立ちます。
有効証拠金 = 値幅 × 取引数量 +(レート × 取引数量 ÷ レバレッジ)× ロスカット水準 ÷ 100
ここでいう値幅は、現在レートとロスカット価格の差です。取引数量でくくって割り戻すと、次のように数量が求まります。
取引数量 = 有効証拠金 ÷ {値幅 +(レート × ロスカット水準 ÷(100 × レバレッジ))}
証拠金で建てられる数量
もう1つの上限は、そもそも必要証拠金を払えるかどうかです。
フルレバレッジの数量 = 有効証拠金 × レバレッジ ÷ レート
指定したロスカット価格が現在レートに近いほど、ロスカット価格から求めた数量は大きくなります。それがフルレバレッジの数量を超えた場合、その数量は建てられません。このときツールはフルレバレッジの上限で止め、実際に発動するロスカット価格を併せて表示します。
具体例
米ドル/円150.000円、有効証拠金50万円、ロスカット価格145.000円、レバレッジ25倍、ロスカット水準50%の場合です。
値幅は5.000円です。ロスカット価格から求める式の分母は、5.000に150.000 × 50 ÷(100 × 25)の3.000を足して8.000になります。50万円を8.000で割ると62,500通貨、つまり0.625ロットです。
フルレバレッジの数量は50万円 × 25 ÷ 150.000で83,333通貨なので、小さいほうの62,500通貨が上限になります。
このとき必要証拠金は150.000 × 62,500 ÷ 25で375,000円、発注直後の証拠金維持率は約133%です。145.000円まで下がると有効証拠金は187,500円になり、必要証拠金375,000円の50%とちょうど一致します。
フルレバレッジは目標ではありません
この計算機が示すのは上限であって、推奨する数量ではありません。 上限いっぱいで持てば、指定したロスカット価格に触れた時点で強制決済されます。 実際には、そこに届く前に自分で決めた損切りラインで撤退する前提で数量を決めてください。
結果の読み方
持てる最大ロットの下に、どちらの条件で決まったかが表示されます。
ロスカット価格のほうで決まった場合は、指定した価格まで逆行しても強制決済されないことを意味します。あわせてフルレバレッジの上限も示されるので、どれだけ余裕を残しているかが分かります。
証拠金のほうで決まった場合は、指定したロスカット価格を満たす数量が有効証拠金では建てられない状態です。このとき実際のロスカット価格は、指定した価格より手前になります。ツールはその価格と、現在レートからの値幅をpipsで表示します。
発注直後の証拠金維持率も確認してください。この数値がロスカット水準に近いほど、わずかな逆行で強制決済に届きます。
計算に含めていないもの
スプレッド、スワップポイントの受け払い、取引手数料、そして複数ポジションを同時に持っている場合の合算は含めていません。
これらを含めると、実際に持てる数量はこの結果より小さくなります。余裕を持った資金管理を前提に使ってください。
数量を先に決めてロスカット価格を知りたい場合は、FXロスカット計算機 をお使いください。入出力が逆になっているので、2つを行き来すると条件を詰めやすくなります。
レバレッジそのものの考え方は レバレッジとは?メリットとリスクを解説、ロスカットの仕組みと対策は ロスカットとは?仕組みと対策 で解説しています。
yama
兼業FXトレーダー / I Love FX 運営者
会社員として働きながら、2018年からFXを続けている兼業トレーダー。自分がつまずいたポイントを中心に、初心者が遠回りしないための情報を発信しています。
